幸せな時間

山田奈歩

 あらためて幸せな時間とはどんなときだろうと眼を閉じて思ってみる。
 夕方、モネ色のベージュピンクに染まった空を見上げるとき。もう少し早い午後、明るい水色の空を何気なく見上げて、思いがけずぽっかりと白くて透けそうな月を見つけたとき。山の澄んだ空気の中で大地や木々の匂いを感じるとき。
 一瞬の幸せ感を得ることができる。
 また、本を読んでいて、その中に浸っているとき。辺りの物が消えて、本の中に入り込む。小さいときから大好きな至福の時間。
 しかし、そう感じられるのは、取り立てて心配事がないときに限られる。日々色のない生活を送っているときは、とても無感動になって、美しいものを美しいとも感じられないだろう。
 そう思うと、たぶん幸せは自分の心の中にあるのだろう。
 また、幸せは決して受動的ものではなく、自分で創造できるものかもしれない。幸せの定義というものはあるはずもなく、心の中に作り出していくもの。
「ものは思いよう」
「人生万事塞翁が馬」
「青い鳥はすぐそばにいる」
 などなど、故事や本のテーマにもなっているように、どれも気づきを促している。
 また、呼吸で幸せになる方法や口癖で幸せを得る方法などがあるように、もっと積極的に幸せになろうという提案もたくさんある。
 原久子さんの『運をつかむ 人が集まる 呼吸セラピー』、小林正観さんの『宇宙方程式の研究』といった本や、ドクター佐藤富雄の『イキイキ人生哲学』といったビデオなど。
 こう並べてみると、皆さんの主張には共通項があるようだ。それは、イメージを大切にすることらしい。
 そして、思うだけではなく言葉で(音として)発することが大事らしい。
 それは、波動で伝わり、脳やカラダのすべての細胞にも影響するものなのかもわからない。
良い言葉→良い波動→人のカラダ→良い思い→幸せ感
 こんな連鎖が起きるのだろう。
 それならば、簡単。結論はいい言葉をいっぱい言えばきっと幸せになるにちがいない。
「うれしい」「たのしい」「ありがとう」「感謝します」「きれい」「うつくしい」
 お日さまサンサン、たくさんの愛がある言葉を振りまこう。そして、ぶれることなく心を開放すれば、きっと豊かな色彩のある日々を送れる。
 幸せは、きっと自分の心の中に皆平等にあるもの。
 あらためて幸せについて考える機会をくださってありがとう。
 幸せなことです。感謝、感謝。


編集部より
 いつもふんわりとした暖かな雰囲気をまとっている奈歩さん。笑顔の秘密は幸せをたくさん感じられる素敵な生き方だったんですね。 いろんなことが起こるのが人生。感情だって穏やかな日ばかりじゃないかもしれませんが、 基本が幸せを感じる心なら、まさに陽だまりなのかも・・・。